令和2年7月豪雨の影響で、鉄道橋梁の流失や線路の冠水、土砂災害が相次ぎ、JR九州肥薩線、肥薩おれんじ鉄道、くま川鉄道湯前線がいずれも4日未明から全線もしくは一部区間で運転を見合わせました。
線路冠水や土砂流入等が発生した肥薩おれんじ鉄道は、8月末までに復旧しましたが、JR九州・肥薩線では、球磨川第一橋梁及び球磨川第二橋梁や路盤が流失し、八代〜吉松間86.8kmの区間で令和3年6月時点も不通が続いています。
また、くま川鉄道湯前線は、球磨川第四橋梁が流失し、所有する全5車両が浸水などの被害を受けたため、令和3年7月現在では代替バスを運行しています。
月日 | JR九州 肥薩線 | 肥薩おれんじ鉄道 | くま川鉄道 湯前線 |
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7月4日時点 (直後) |
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7月6日時点 (3日後) |
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7月10日時点 (1週間後) |
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8月3日時点 (1ヵ月後) |
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12月3日時点 (5ヵ月後) |
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土石流等の被害(JR肥薩線 行徳川橋梁)
土石流等の被害(JR肥薩線 吉尾地区)
令和2年7月豪雨に伴い、八代港では、球磨川等から港湾区域内に土砂や流木が流入し、河口に位置する航路、泊地の埋没も確認されました。
重要港湾八代港外港地区(コンテナターミナル)周辺(7月4日撮影)
前川河口から西に約8kmの地点(7月4日撮影)
地方港湾田浦港周辺に広がる漂流物(7月5日撮影)
重要港湾八代港から北東に約6kmの地点(7月5日撮影)